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文批研、前会長の「組長」です。
ヤのつく人とは関係がありません。

3,4月は新入生のみなさんを歓迎する一方で、卒業する方々をお祝いする時期です。
文批研では、それを「追い出し」と言っています。表現が酷ですね。

私は会長を引退したので、これらに直接関わることはなく、
この記事は文批研の宣伝が主目的ではありません。

サークルや大学での生活についていろいろな話を耳にすると思いますが、
一見正しいように聞こえて、「ちょっと待って」と感じることがあります。
今回は、そうした「ちょっと待って」と感じることを投稿したいと思います。

サークル選びで悩んでいる人、絶賛リサーチ中の人、
興味があることを追いたい人、これから興味を見つけたい人
にとって、
参考になれば幸いです。

もう少し難しい言葉で書いた文章はこちら



*やりたいこと探しをすると時間を無駄にしがち

勉強やバイトのことを先輩に相談すると、個別的なアドバイスをくれます。
先輩は1年、2年と大学で過ごしているから、自分の実感から参考になる情報をもらえます。
ちょっと情報がやばいぞって思ったら、その人の実生活はもっとやばいです。

それと同時に、「自分のやりたいことをやればいいんじゃない」というアドバイスも聞きます。
せっかくの大学生活だから「自分のやりたいこと」をやったほうがいい。
社会人になって働き出したら、できなくなるかもしれない。と感じてしまいます。

ただ、こうしたアドバイスとは裏腹に「自分のやりたいことは何だろう」という疑問が生まれます。
やりたいこと探しをしている間に、「やらなきゃいけないこと」に流され、
結局見つからずに卒業という人が非常に多いです。
「大学では遊んでばかりだったな~」という人ってそこら中にいます。

*「やりたいこと」を探すには、「やりたいこと」を探してはいけない?


そもそも、やりたいことを追い続けるって難しい。
食欲や睡眠欲などは、お腹がすいたら食べれば良いし、眠くなったら眠れば満たされます。
でも、やりたいことって高度な欲求なので、維持するのは至難の業です。

「芸術は爆発だ」で有名な岡本太郎という画家がいますが、
彼は次のように言っています。
何気なく始めたことに無意識のうちにのめり込んで、そこから情熱が生まれてくるのだと。

例えば、オタクの人々も、最初は軽い動機でオタク文化に触れてみた、
嫌ならすぐに別の興味へ移ればいいと思っていたけど、
そうした薄いきっかけからのめり込む人は結構いると思います。

「やりたいこと」を探すためには、「やりたいこと」を探してはいけない。
少しの興味で何かを始めると、自然と自分の中で次のステップや道が見えてくる、というのが僕の実感です。

*「本当にやりたいこと」に巡り会うために

最初から「やりたいこと」の候補を絞るのはお勧めできません。
「やりたいこと」なのに辛くなる、やりたくないことに変わる可能性はいくらでもあるからです。

例えば、
自分が向いていないと実感したとき
やらなきゃいけないこととの両立が難しくなったとき
自分でなく他人とのいざこざで嫌になったとき
その他にいろいろなパターンがあるでしょう。

「やりたいこと」候補というトランプの切り札は多いほうがいいのです。
そうした意味で、僕は兼サーをお勧めしています。

最初に、僕は音楽と批評がしたかったので、それぞれ2つずつ入りました。
その後、1年生の7月で音楽を1つやめ、
やらなきゃいけないこととの両立が難しく、音楽と批評を1つずつフェードアウトしました。
そして今では、文批研を含め、9つのサークルや会に顔を出してます。おかしいですね。
ただ、やらなきゃいけないことに支障をきたしていないし、
少しずつ「やりたいこと」をカバーできてるので、こういう形もアリだと思います。

「本当にやりたいこと」は自然と見えてくるものです。

少しでも気になるところがあれば、ネットで調べたり、実際に話を聞きにいくに限ります。
特に、「これがしてみたい」ということを伝えると、相手も話しやすいですし、
何よりそれが最短で「やりたいこと」ができる方法です。

文批研の話をすると、基本的に興味があることであればなんでもOKです。
小説を読むのが好き、批評に興味がある、
サブカルの話をしたい、普段しないことをしたい。
僕も最近になって、短歌を詠み始めました。(中澤系という作家をご存知でしょうか)

興味がある方は、文批研でネットに出した文章を置くので、参考にして下さい。
紀行文や演劇の批評から、プリキュアやメンヘラの話などもあります。
https://note.mu/bunhiken

組長


ask.fmをやってます
経営学徒で会計士を目指しながら、社会学・文学・哲学・サブカルチャーまで手を出しているひと。

【主な著作】
評論「原罪を抱えたポップカルチャー都市 ~「感性の町」下北沢は何を許されてきたのか~」(『文/芸』vol.11)
評論「仮面をめぐる闘争」(『季刊アニメ批評 vol.2』 特集:「君の名は。」)
短歌「狼と砂漠」(『文/芸』vol.11)
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こんにちは。
立教大学文芸批評研究会広報こおりです。
受験生の方はそろそろ入試が近づいてきたころですね。
あるいは昨年私が足切りを食らった某大学なんかは今まさに試験中といったところでしょうか。
とはいえ推薦等でいち早く我が大学に合格も決めた方もおられるでしょうから、活動内容等をざっと紹介しておこうと思います。

Q.まず文芸批評研究会とはなにか?
A.既存の文学、創作系サークルとは一線を画しサブカルチャーや芸術、文学のフィールドに批評と創作の両面からアプローチしていくことを目指す新しいサークルであり、媒体を超え自由なテーマを扱い切磋琢磨できる場であります。



なんのことかさっぱりわからない?
私もです。

とにもかくにも、普段の活動としては、平日のお昼にサークルメンバーで集まってお昼を食べてカラオケやらダーツやらに繰り出してみたり、あるいは授業に真面目に出席してみたり。
これがサークル員と顔を合わせる主な機会でしょう。
他にも月2回程度土日に集まって行う勉強会
読書会なんてものもあります。
それから年に2回部誌を発行します。
部誌です。あの部誌です。
おそらく未公認サークルのこんな辺境のブログにまで足を運んでくださるみなさんにはどんなものかは想像に難くないでしょう。
作った部誌はSPF文学フリマにて販売します。
あとは、月1回の部会、役職交代を行う年1回の総会大学読書人大賞への参加、夏冬の合宿等々。
書きだしてみると意外と活動してるなあ。(しみじみ)

協調大文字多用とかやばそうな団体みたいですが決してそんなことはありません。
非常に健全かつ誠実なサークルです。
えっ単位って落ちるものなの? って人達が集うサークルに違いありません。(単位は落ちるものではなく落とすものですその気になって優しく扱ってやれば手なずけられます。大切にしましょう。法は知らん)

記事内の強調文字の類は次の記事にでも詳しく載せときます。
数日中に部会があるのでそこで決まった新歓や来年度の活動なんかもぼちぼち記事にしていきますね!
それでは!

読書会のお知らせです!

■タイトル
ショーペンハウアー『読書について』(光文社古典新訳文庫、2013年)

※岩波文庫版などでも可

■日時
2014年11月19日(水)
18:20〜

■場所
7158教室

初めての方も飛び入り歓迎です。
ぜひお越しください。

こんにちは。

お知らせの前にまず、先日告知しましたように5/5に行われた「第十八回文学フリマ」に出店してまいりました。
参加された皆様、お疲れ様でした。また、新刊既刊ともに多くの方に買っていただき、ありがとうございました!
寄稿した一人として、喜ばしい限りです。

さて、来週の土曜日になります5/17に読書会を開きます。題材は先回の読書会に引き続き『ソクラテスの弁明』です。

5/17(土) 読書会『ソクラテスの弁明』

・日時 
5/17(土)13:00~

・場所
5号館1階 5126教室

・扱う文献
プラトン、2012(納富信留訳)、『ソクラテスの弁明』、光文社古典新訳文庫
http://www.kotensinyaku.jp/books/book156.html
参加希望者は事前に読んできてください。

読書会の形式等はまだまだ模索中ですので、お気軽に参加ください。
会員外の方で参加を希望される方は事前に当会まで(bunhiken+live.jp)ご一報願います。

雲雀

先回(昨年11月)に引き続き、今回も文学フリマに出店いたします!

第十八回文学フリマ
開催日時:5/5(祝) 11:00~17:00
開催会場:東京流通センター 第二展示場(東京モノレール「流通センター」駅からすぐのところです。)
当会のブースは「カ-17」です。今回のラインナップはこちら↓


新刊『文/芸 Vol.5』 頒価500円
◆詩歌
「た!!!」
◆小説
「雪、シバルリイ、乱れゆく歩み」
「空を食べる怪物」
「匣庭の二人」
◆座談会
「趣味について」
◆評論
「『新スタートレック』への招待」
「自己犠牲という呪い」
「対価と向き合う」
◆詩歌
「わたしとわたしとわたし」
「愛せよアキバ、恋せよブクロ」


既刊『文/芸 Vol.3』 頒価200円
◆小説
「君影草」
「引き金に指」
◆評論
「北野武への招待、あるいはその可能性の中心」
「ラブコメ漫画好きはサブヒロインの夢を見るか?」
「Choose A Lollypop or A Bullet——桜庭一樹における「少女」論」
「スクリーントーンと『よつばと!』の季節」
「ツイートするゴースト——「タイムライン消費」論への序章」


新刊についての詳しい紹介は追い追いTwitter(@bunhiken)にて行うつもりでおりますので、是非ご覧になっていらして下さい。

肝心の立教大学は授業日ですけれども、会員共々会場にてお待ちしております。
お時間ございましたら是非、足をお運び下さい!

雲雀



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